「近いうちに夜の『新夢』撮りに行きませんか?っていうか、一人は自殺行為なんでつきあってくださいw」
数々の天体写真を撮影するY君から、あまり月が大きくない時のほうが星が写るということなんで、『夕月』の頃の土曜日に行ってみようということになった。
前日の天気予報でも曇り的な感じだったので期待はできなかったものの、まずは行ってみようということに。
今回も幼なじみのGも誘って、15時半に細岡のカヌー乗り場へ集合し移動開始。
約25分糖路方向へ歩きそこから線路脇を外れて、『新夢が丘』と呼ばれる山へアタック開始。
一応かつて木材搬出に使われていたと思われる林道跡を歩いて行くのでルートは分かりやすいです。
鹿の足跡だらけに、人間の足跡がいくつか…。
道なりに20分ほど歩き、ようやくたどり着いた頂上はやはり絶景でした。
約10年振りに足を踏み入れましたが、苦労して歩いてきた甲斐があったというもの。
ここからの景色は釧網本線で一番じゃないか?と思うわけです。
16時半を過ぎて3人で感動にふけっていると、上り列車が…(^_^;)
カメラを出す時間もなくiPhoneのデジタルズームじゃボケボケでした(^_^;)
雲はあったものの薄くてかすかな夕暮れがみることができました。
『新夢が丘の夕景』
Nikon D300S AF-S VR Zoom Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF) + ND-8フィルター使用
70mm(35mm 換算:105mm)20sec f13 ISO200 WB:曇天
流石にこの時間帯(そしてこの先も)でのここからの写真というのは、中々目にすることはないんじゃないでしょうか?
セッティングしているとみるみる間に暗闇に…。
ここまでの移動中は汗だくになりながらでしたが、-10℃程でも若干弱い風が吹いている状況下では、カメラいじるのに素手になると、ものの数分で指先がジンジン痛みます。
その上予定の時刻になっても列車が来ない…。
撮影予定は上下3本、最初の上り4742Dが25分ほど遅れて通過、この列車と糖路で交換する下り4737Dも同様に遅れて来ました。
どうやら遅れの原因は、石勝線で徐行運転してる特急列車が今年に入って20分程遅れて走っているので、それの接続待ちで遅れている模様です。
日もとっぷり暮れて左上に月、右寄りに宵の明星が輝いています。
釧路の街の明かりもよく見えます。
薄く雲はかかっているものの、状況は良い方向に向かっている模様。
星も少しづつ見えるようになってきました。
キハ54(2737D)釧網本線 糖路-細岡
Nikon D300S SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC MACRO
32mm(35mm 換算:48mm)42.2sec f5.6 ISO640 WB:3000K
このくらいの月の明かりでは湿原は肉眼で見ることはできませんが、列車のヘッドライトがそばをゆく釧路川を照らすのは幻想的でした。
やはり満月の時に月光で昼間のように照らされた釧路湿原を撮ってみたい衝動にかられました(笑)
3本目の4744Dも30分程遅れてきてそれを撮影して帰り支度です。
行きは明るいうちに現地へ行ったのでそうでもなかったのですが、帰りは月にかすかに照らされただけの雪道を頭に付けたLEDライトだけが頼り。
とはいいつつ、下りだったので思いの外早く線路脇へ。
予定だと糖路を1937に出る4739Dが来るはずで、注意深く歩いて定刻なら1940頃に通過するはずなので安全な場所に一旦待避。細岡到着時刻まで待機しましたが来る気配がない。これは標茶で運用通り先ほどの4744Dと交換すると判断し30分近く遅れることが濃厚に。
後ろを気にしつつも注意して歩き、残り500m程の場所で割と広いスペースを見つけたのでそこで待避することに。
まだ通過する気配もなかったので、せっかくだからと 3人で撮影準備を(笑)
5分程して4739Dが我々に特に驚くでもなく、普通に通過。
できあがった写真は晴れ間も見えた星空に星々が輝いていました。
キハ54(4739D)釧網本線 糖路-細岡

Nikon D300S SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC MACRO
17mm(35mm 換算:25mm)20sec f4 -0.3EV ISO1600 WB:2500K
そしてラスト10分歩いて無事駐車場に到着。
スタートから実に5時間弱の撮影行でした(^_^;)
さて、この通称『新夢が丘撮影地』、非常に安全確保が留意される場所ですので、『SL冬の湿原号』を撮影する際も十分は余裕を持った行動で行かれることを切に願います。(9:45〜11:00に細岡を出発するように)
雪道になれている人(主に北海道人)で40〜50分、普通は1時間は楽にかかると思ってください。
一応撮影地ガイドでも紹介していますが、重い機材を背負ったりしての行軍は『石山』の比ではありません。
その辺は自己責任でお願いします。
撮影ガイドはこちら→
※今回の撮影ポイントはガイドのポイントよりも数100m西側です

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